特急あずさ・かいじ・富士回遊の違い完全ガイド|停車駅・料金・選び方

あずさかいじ

新宿駅から山梨や長野方面へ向かう中央本線の特急列車には、
「あずさ」「かいじ」「富士回遊」の3つがあります。

いずれも最新型のE353系車両で運行されており、
車内設備はほぼ共通ですが、目的地・停車駅・所要時間が異なるため、
用途に合わせた使い分けが必要です。

この記事では、3列車それぞれの運行区間・特徴、料金体系と割引方法、
そして目的地別の選び方までを整理しました。
山梨・長野・河口湖方面への移動を計画する際の参考にしてください。

目次

あずさ・かいじ・富士回遊の3列車の違い早わかり

あずさかいじ

3列車は同じ車両(E353系)を使い、新宿を共通の起点としますが、
行き先と走行距離は大きく違います。まず全体像を表で押さえます。

列車名主な行き先所要時間(新宿から)編成役割
あずさ松本・白馬・南小谷約2時間30分〜3時間9両長野県内まで通す長距離特急
かいじ甲府・竜王約1時間30分〜2時間9両山梨県内が中心の中距離特急
富士回遊河口湖約1時間50分〜2時間3両河口湖直通の観光特急

富士回遊は3両編成で、
新宿〜大月間は「あずさ」または「かいじ」と連結された12両編成として走行し、
大月で切り離されて富士急行線へ入ります。

特急あずさ:新宿から松本・白馬への長距離特急

あずさかいじ

あずさは、新宿を起点として山梨県を経由し、
長野県の松本や白馬といった山岳・観光エリアを結ぶ列車です。
1966年運行開始の歴史ある特急で、中央本線特急の中でもっとも長距離を走ります。

長野県内の観光地(松本城・上高地・白馬・南小谷)へ
向かう場合の第一選択肢です。

主な停車駅

新宿、立川、八王子、大月、(石和温泉、山梨市、塩山)、
甲府、韮崎、小淵沢、(富士見)、茅野、上諏訪、(下諏訪)、
岡谷、塩尻、松本、(豊科、穂高、信濃大町、白馬、南小谷)

カッコ内は一部列車のみ停車する駅です。
列車番号によって停車パターンが異なるため、
利用時には時刻表で確認してください。

向いている旅

松本城観光、上高地登山、白馬スキー・トレッキング、
信州ワイナリー巡りなど、長野県を主目的地とする旅。
新宿から松本までは乗り換えなしで約2時間30分〜3時間で結びます。

特急かいじ:新宿から山梨県内への中距離特急

あずさかいじ

かいじは、新宿から山梨県の甲府盆地を中心としたエリアを結ぶ特急です。
1988年に運行開始し、列車名は山梨の旧国名「甲斐(かい)」に由来します。

山梨県内のビジネス利用や、
温泉・ワイナリー・フルーツ狩りといった観光目的に適しています。

主な停車駅

新宿、立川、八王子、大月、塩山、山梨市、石和温泉、甲府、竜王

あずさよりも山梨県内の停車駅が多く、
地域のニーズに密着したダイヤとなっています。

向いている旅

石和温泉でのんびり、勝沼ぶどう郷のワイナリー巡り、
甲府市内観光、昇仙峡や武田神社といった甲府盆地の名所訪問。

新宿から甲府までは約1時間30分前後で到着します。

特急富士回遊:新宿から河口湖への直通特急

富士回遊は、新宿から大月までを中央本線で、
大月から富士急行線に乗り入れて河口湖までを直通する観光特急です。

2019年3月のダイヤ改正で運行開始した比較的新しい列車で、
河口湖方面への乗り換えなしのアクセスを実現しました。

3両編成で、新宿〜大月間はあずさまたはかいじと連結して走り、
大月で切り離されて富士急行線へ入ります。

停車駅

新宿、立川、八王子、大月、都留文科大学前、
下吉田、富士山、富士急ハイランド、河口湖

富士回遊ならではのメリット

新宿から河口湖まで最速1時間53分
乗り換えゼロで到着できる点が最大の魅力です。

高速バスは渋滞の影響を受けますが、
鉄道はダイヤどおりの運行が見込めるため、観光プランを組み立てやすくなります。

富士急ハイランドや富士山駅といった主要観光拠点にも直接停車するため、
家族連れや海外からの観光客にも人気があります。

ただし運行本数は1日数往復と限られ、
午前中に下り、午後に上りが運行される基本パターンのため、
早めの予約が必要です。

3列車共通の車両設備(E353系の特徴)

あずさかいじ

3列車はすべてE353系で運行されており、車内設備は共通です。
2017年12月にデビューした車両で、振動を抑える空気ばね式車体傾斜装置を搭載しているため、揺れが少なく快適に過ごせます。

座席・グリーン車

普通車は全席にリクライニング機能と可動式ヘッドレストを装備。
シートピッチ960mmと在来線特急として十分な広さがあります。

グリーン車は9号車に連結されており、座席の幅と前後間隔が広くなっています。

電源コンセント・Wi-Fi

全座席に電源コンセントが装備されています。
座席背面のテーブルにノートパソコンを置いて作業できるほか、
無料Wi-Fiも全車両で利用可能です(一部トンネル区間を除く)。

ビジネス利用や長時間移動でデバイス充電を気にする必要がない点は、
E353系の大きな利点です。

全車指定席と座席未指定券

3列車とも全車指定席で、自由席はありません。
乗車前に特急券を購入し、座席指定を受けるのが基本となります。

ただし「座席未指定券」という選択肢もあります。
価格は指定席と同額ですが、座席指定を受けずに購入し、
空いている席に座る形式です。

各座席上部のランプ(インジケーター)で、
その区間の発売状況が一目でわかる仕組みになっています。

予定が直前まで決まらない場合は座席未指定券、
確実に座りたい場合は指定席特急券、
という使い分けができます。

料金とお得な購入方法

3列車の特急料金は、中央本線特急独自の料金体系で計算されます。
利用区間の距離によって変動し、
繁忙期・通常期・閑散期で料金が異なります。

基本料金の目安(通常期)

  • 新宿〜甲府:乗車券2,310円+特急料金1,950円程度
  • 新宿〜松本:乗車券4,070円+特急料金2,500円程度
  • 新宿〜河口湖:乗車券2,580円+特急料金1,620円=合計4,200円

新宿〜河口湖の料金は富士急行線分も含む直通料金です。

えきねっとのチケットレス特急券で割引

JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」を
活用すると、
紙のきっぷを発券せずモバイルSuicaやICカードで乗車できます。

通常料金より100円程度安くなる「在来線チケットレス特急券」のほか、
35%引きとなる「在来線チケットレス特急券(トク割)」も設定されています。

トク割は数量限定・列車・座席限定での販売のため、
出発日が決まったら早めに購入するのがおすすめです。

事前予約割引の「えきねっとトクだ値」
「お先にトクだ値」も併用できます。

高速バスとの比較

新宿〜松本間は高速バスでも移動できますが、
所要時間は約3時間20分〜3時間50分と特急より長くなります。

新宿〜河口湖は高速バスで約1時間45分〜2時間と特急とほぼ同等。
料金は高速バスの方が安いことが多いですが、
渋滞リスクと座席の快適性も考慮して選んでください。

あなたの目的別・特急の選び方

山梨雲海

最後に、行き先別の特急選びを整理します。

松本・白馬・上高地 → あずさ

長野県内の観光地・登山地が目的地ならあずさ一択です。
新宿から乗り換えなしで主要観光地まで到達できます。

甲府・石和温泉・勝沼・甲府盆地 → かいじ

山梨県中部の温泉・ワイナリー・市街地が目的なら、
停車駅が多いかいじが便利です。
あずさより停車本数が多く、本数も豊富です。

河口湖・富士山駅・富士急ハイランド → 富士回遊

河口湖方面なら富士回遊で乗り換えなしのアクセスができます。
本数が限られるため、運行時刻を事前確認して予約してください。
富士回遊の運行外時間帯は、かいじで大月まで行き、
富士急行線に乗り換えるルートが代替手段となります。


まとめ

中央本線の特急あずさ・かいじ・富士回遊は、
同じE353系車両を使いながら、
それぞれ異なる役割を担っています。

  • 長野県内(松本・白馬)まで通す長距離特急 → あずさ
  • 山梨県中部(甲府盆地)への中距離特急 → かいじ
  • 河口湖方面への観光直通特急 → 富士回遊

目的地と運行時刻を事前に確認し、
えきねっとのチケットレス特急券(トク割)を活用すれば、
快適でお得な移動が実現できます。

ダイヤや料金は毎年3月のダイヤ改正で変更される場合があるため、
最新情報はJR東日本公式サイトおよびえきねっとでご確認ください。

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