富士山を望む雲海スポットは山梨県内に多いですが、
実は県外にも魅力的な撮影地が点在しています。
長野県の高ボッチ高原、静岡県の清水吉原、
神奈川県の箱根大観山── 角度も雰囲気も異なる3カ所からは、
それぞれ違った表情の「富士山×雲海」に出会えます。
この記事では、県外の代表的な3スポットの特徴とアクセス、
雲海と富士山を美しく撮影するコツ、
そして訪問時に守りたいマナーまでをまとめました。
なお、山梨県内のスポット
(新道峠FUJIYAMAツインテラス・甘利山・三国峠パノラマ台)については
別記事「山梨で雲海に出会う旅|おすすめスポット3選と撮影のコツ」で
詳しく解説しています。
あわせて参考にしてくださいね!!

県外で富士山×雲海が見られるスポット3選

ここで紹介する3スポットは、
いずれも山梨県外にあり、
それぞれ違った構図で富士山と雲海を撮影できます。
長野県・高ボッチ高原は諏訪湖を前景に置く広大なパノラマ。
静岡県・清水吉原は茶畑越しの里山的な富士山。
神奈川県・大観山は芦ノ湖と箱根外輪山を間に挟む豪快な眺望
── 同じ富士山でも、観賞地によって印象がまったく変わります。
訪問のしやすさや雲海の出現確率も異なるため、
シーズンと体力に合わせて選んでみてください。
高ボッチ高原(長野県塩尻市)── 諏訪湖越しの富士山と雲海
長野県塩尻市と岡谷市にまたがる、標高1,665mの高ボッチ山に広がる高原です。
山頂からは諏訪湖、南アルプス、北アルプス、
そして富士山までの360度パノラマが望めます。
雲海観賞のベストシーズンは10月中旬から12月中旬ごろ。
早朝、諏訪湖を覆うように発生した雲海の先に富士山が浮かび上がる光景は、
全国から写真愛好家が集まる名所として知られています。
アクセス情報
- 長野自動車道 塩尻ICから車で約40分
- 駐車場:高ボッチ高原駐車場(無料、約30台)
- 12月下旬〜4月中旬は冬季閉鎖(雲海シーズンの後半は走行注意)
- ベストタイム:日の出30分前〜日の出後30分
- 公共交通:最寄り駅から路線バスはなく、車またはタクシー利用が基本
冬季閉鎖の時期と雲海ピークが重なる年もあるため、
塩尻市の最新情報を出発前に確認してください。
清水吉原(静岡県静岡市清水区)── 茶畑から望む雲海と富士山
静岡市清水区吉原地区は、
急峻な山の中腹に茶畑が広がる地域で、富士山を望む撮影名所として知られています。
標高はそれほど高くないものの、
雨上がりの晴れた朝に雲海が発生しやすく、
茶畑の上に広がる雲海と、
その奥にそびえる富士山という構図が撮影できます。
雲海の見頃は日の出時刻からおおむね1〜2時間。
午前中のうちに消えていくため、早朝の到着が必須です。
アクセス情報
- 新東名高速道路 新清水JCT近くの「庵原(いはら)」交差点から県道75号線へ
- 駐車場:撮影スポット近くに広場あり(無料)
- 道幅が狭い箇所が多いため、明るいうちのロケハン推奨
- 茶畑は私有地です。立ち入らず、農道の路上駐車も避けてください
地元の茶農家「おかかえ茶園かねぶん」が周辺の撮影スポットを整備しており、マナーを守った観賞が地元との共存につながります。
箱根 大観山(神奈川県箱根町)── 芦ノ湖の雲海と富士山
箱根ターンパイク(現アネスト岩田ターンパイク箱根)の
終点近くにある駐車場から望むスポットです。
標高1,011m、眼下に芦ノ湖、その奥に富士山という構図で、
晴天時の眺望そのものが箱根屈指の絶景として知られています。
条件がそろった早朝には芦ノ湖が雲海に覆われ、
湖を白い雲が埋め尽くしたなかに富士山が浮かぶ光景が撮影できます。
富士山との距離が近いため、
画面内で富士山を大きく捉えられるのが特徴です。
アクセス情報
- アネスト岩田ターンパイク箱根 大観山PA(有料道路を通行)
- 駐車場:大観山ビューラウンジ前に大型駐車場あり(無料)
- 通年営業(ターンパイクの夜間通行制限・冬季の凍結に注意)
- 観光施設としてレストラン「ビューラウンジ」併設
雲海の発生確率は3スポットの中では比較的低めですが、
富士山単体の眺望スポットとしては年間を通じて楽しめます。
雲海×富士山を美しく撮影するためのコツ

雲海と富士山を一枚に収めるには、
時間帯・カメラ設定・構図の3点を意識すると仕上がりが大きく変わります。
ここでは初心者から中級者まで応用できる基本的なポイントを紹介します。
本格的な撮影技術については各撮影スポットの専門サイトもあわせて参照してください。
ベストな時間帯はマジックアワー
雲海撮影で最も美しい光が当たる時間帯は、
日の出30分前から日の出30分後の約1時間です。
空が藍色からオレンジへ、
そして青空へと変化していくこの時間帯は
「マジックアワー」と呼ばれ、
雲海と富士山が刻々と表情を変えていきます。
日の出時刻は季節で大きく変わります。
秋冬の雲海シーズンの場合、
現地到着は遅くとも日の出1時間前を目安にしてください。
カメラ設定の目安
具体的な設定は機材と現場条件で変わりますが、
基本的な目安は以下のとおりです。
- 絞り:F8〜F11(前景の雲海から遠景の富士山までピントを通す)
- ISO感度:400〜800からスタート。明るくなるにつれて下げる
- シャッタースピード:暗い時間帯は三脚に固定して1〜数秒
- ホワイトバランス:自動(朝焼けの色を強調したい場合は「曇り」モードで赤みが乗りやすい)
- 撮影モード:絞り優先(A/Av)または完全マニュアル
雲海の動きを長秒露光で柔らかく表現するなら、NDフィルターを使って数秒〜数十秒のシャッタースピードを試すのも面白い表現になります。
構図のポイント
定番は富士山を画面の上1/3または中央に配置し、
雲海を画面の半分以上に大きく入れる構図です。
前景に茶畑(清水吉原)、湖(高ボッチ・大観山)など別の要素を入れると、奥行きと物語性が出ます。
レンズは24〜70mmの標準ズーム1本でほぼ対応できますが、
富士山を大きく切り取るなら70〜200mmの中望遠も持参すると幅が広がります。
県外スポットを訪れる際の注意点

雲海撮影地はどこも早朝・山間部という条件のため、安全とマナーの両面で気をつけたいポイントがあります。
地元の方の暮らしや自然環境を尊重した行動が、
撮影地を長く守ることにつながります。
早朝の道路状況と駐車場
雲海シーズンの早朝は気温が氷点下まで下がり、山道では路面凍結が発生します。
スタッドレスタイヤや滑り止めの準備、ヘッドライトを点けたゆっくりとした走行を心がけてください。
駐車場のキャパシティはスポットによって大きく異なります。
週末や雲海予報が出た朝は満車になることもあるため、早めの到着を。
路上駐車は他の車両や緊急車両の通行妨害になるため厳禁です。
私有地・農地への配慮
特に清水吉原の茶畑は、すべて地元農家の生活の場です。
- 茶畑には絶対に立ち入らない
- 農道での路上駐車をしない
- 早朝でも住宅街では大声・車のドアの開閉音などを控える
- ゴミは必ず持ち帰る
過去には撮影者のマナー違反で撮影禁止になった場所もあります。
「撮らせていただく」意識で訪問してください。
防寒装備と機材の寒冷対策
早朝の山間部は秋でも氷点下になることがあります。
- 防寒着(ダウン・フリース・防風アウター・手袋・ニット帽)
- ヘッドライトと予備電池
- カメラの予備バッテリー(低温下では消耗が早い)
- 三脚(暗い時間帯の手ブレ防止に必須)
- 温かい飲み物(魔法瓶)
カメラのバッテリーは内ポケットなど体温で温まる場所に予備を入れておくと、
現場での電池切れを防げます。
まとめ
県外から望む富士山と雲海の景色は、それぞれの土地ならではの構図が魅力です。
- 諏訪湖と一緒に撮りたい → 長野・高ボッチ高原
- 茶畑の里山感のある一枚を → 静岡・清水吉原
- 富士山を大きく入れたい → 神奈川・箱根大観山
いずれも気象条件と早朝アクセスがそろわないと出会えない景色です。
出かける前に天気予報と道路情報を確認し、防寒・撮影機材・マナーの3点を整えてから向かってください。
山梨県内のスポット情報については、
「山梨で雲海に出会う旅|おすすめスポット3選と撮影のコツ」もあわせて参考にしてくださいね!

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