山梨県は、南に富士山、北に八ヶ岳、西に南アルプスと、
日本を代表する山々に囲まれた自然豊かな県です。
都心から中央自動車道で1時間半〜2時間、
特急あずさ・かいじ・富士回遊を使えば乗り換えなしでアクセスできるため、
週末旅行から本格的な観光まで幅広い旅程が組めます。

富士山と富士五湖の絶景、武田信玄ゆかりの史跡、
日本一のフルーツ産地としての食文化、
絶景温泉── 山梨観光の魅力は多岐にわたりますが、
エリアによって楽しみ方が大きく異なるのも特徴です。
この記事では、山梨観光を計画する人に向けて、
エリア別の主要観光地、
ご当地グルメ、温泉、季節別の楽しみ方、
アクセス情報をまとめてご紹介します。
山梨観光の基本情報

山梨観光を計画する前に、地理の特徴と季節ごとの傾向を押さえておくと、旅程が組みやすくなります。
山梨県の地理と地域区分
山梨県は大きく
国中地方(くになか)と郡内地方(ぐんない)の2地域に分けられます。
国中地方は甲府盆地を中心とした県の中西部、
郡内地方は富士五湖を含む県の東部です。
国中地方では桃・ぶどうの果樹園、
ワイナリー巡り、甲府盆地の歴史散策、
特別名勝の昇仙峡などが楽しめます。
郡内地方では富士山と富士五湖の絶景、
世界遺産構成資産の忍野八海、
富士急ハイランドといった観光が中心です。
県土の約8割を森林が占めるため、
自然と接する観光が主軸となります。
ベストシーズン
山梨は四季の表情がはっきりしており、
いつ訪れても見どころがあります。
- 春(3〜5月):桜、桃の花、桜と富士山のコラボレーション
- 夏(6〜8月):富士五湖アクティビティ、八ヶ岳の避暑、富士登山
- 秋(9〜11月):紅葉、ぶどう狩り、ワイナリー巡り
- 冬(12〜2月):雪化粧の富士山、温泉、満天の星空
エリア別の主要観光スポット

山梨を初めて訪れるなら、エリアを絞ったほうが満足度の高い旅程になります。
主要な5エリアを順に紹介します。
富士五湖エリア(富士河口湖町・山中湖村・忍野村など)
山梨観光の代名詞ともいえる、
富士山と5つの湖が織りなす絶景エリアです。
主なスポット
- 河口湖:富士五湖の中で最も観光開発が進んだ湖。湖畔のラベンダー畑(大石公園)、カフェ、美術館などが集中
- 山中湖:標高約1,000mと富士五湖で最も標高が高い。花の都公園、ダイヤモンド富士の名所
- 忍野八海:富士山の伏流水が湧き出る8つの池。富士山世界文化遺産の構成資産
- 新倉山浅間公園:忠霊塔・桜・富士山が一枚に収まる撮影スポットとして海外でも有名
- 富士急ハイランド:絶叫マシンが集まるアミューズメントパーク
甲府盆地エリア(甲府市・甲州市・山梨市・笛吹市)
武田信玄ゆかりの城下町と、
果樹園・ワイナリーが広がる山梨観光のもう一つの中心地です。
主なスポット
- 武田神社:武田信玄を祀る神社。躑躅ヶ崎館跡(武田氏館跡)の上に建つ
- 昇仙峡:国の特別名勝。奇岩や高さ30mの仙娥滝、180mの覚円峰など渓谷美が楽しめる
- 甲府駅前の武田信玄像:駅を出てすぐ、記念撮影の定番スポット
- 勝沼ぶどう郷:日本ワイン発祥の地。複数のワイナリーが集中
- ほったらかし温泉:富士山と甲府盆地を見下ろす絶景温泉
甲府は中央本線特急かいじでアクセスしやすく、
新宿から約1時間30分で到着します。

八ヶ岳南麓エリア(北杜市)
標高1,000m前後の高原エリアで、夏の避暑地・冬の星空観賞地として人気があります。
主なスポット
- 清泉寮(清里):標高1,400m、ジャージーソフトクリームと富士山の眺望で有名
- 清里テラス(サンメドウズ):標高1,900mの山頂テラス、八ヶ岳と富士山のパノラマ
- 小淵沢:JR小海線の高原リゾート玄関口、馬乗体験や原村が近い
- 萌木の村:清里のショップ・レストラン集合村
北杜市は年間日照時間が日本トップクラスで、晴天率が高い地域です。
グランピング施設も多く点在しており、別の記事でも詳しくご紹介しようと思います!
富士川流域エリア(身延町・南部町・早川町)
山梨南西部、富士川沿いの歴史と秘湯のエリアです。
観光客は少なく、静かな旅を好む人向けです。
主なスポット
- 身延山久遠寺:日蓮宗の総本山。樹齢400年のしだれ桜は春の名所
- 西山温泉慶雲館:創業705年、世界最古の宿としてギネス世界記録に認定された秘湯宿
- 富士川クラフトパーク:道の駅併設、芸術と自然を楽しめる広大な公園
大菩薩・奥秩父エリア(甲州市・丹波山村・小菅村)
東京都との県境付近、登山と源流の自然が魅力のエリアです。
主なスポット
- 大菩薩嶺(日本百名山):標高2,057m、稜線歩きが楽しめる人気の山
- 丹波山村:多摩川源流の村、釣り・温泉・キャンプの拠点
- 大菩薩ライン(国道411号):東京から山梨へ抜ける景観道路
丹波山村への訪問前情報は「丹波山村のライブカメラまとめ」をご覧ください。
山梨のご当地グルメ

山梨観光のもう一つの楽しみは、独特な郷土料理と日本一のフルーツです。
ほうとう
幅広の麺と、かぼちゃ・里芋・季節野菜を味噌仕立てで煮込んだ郷土料理です。
武田信玄の陣中食が起源とされ、現在も山梨を代表する一品として親しまれています。
冬は身体が芯から温まり、
夏は冷やしほうとうも提供されます。
吉田のうどん
富士吉田周辺の郷土料理で、極太・極コシの強い麺が特徴です。
馬肉やキャベツがトッピングされることが多く、
辛味調味料「すりだね」を加えて食べます。
1杯500円前後とコスパも良好です。
甲府鳥もつ煮
鶏のレバー・砂肝・ハツ・きんかん(未成熟卵)を、
濃いめの醤油ダレで照り煮にした甲府のB級グルメ。
2010年のB-1グランプリでゴールドグランプリを獲得し、
全国的に有名になりました。
信玄餅
きな粉をまぶしたお餅に黒蜜をかけて食べる山梨銘菓です。
「桔梗屋」と「金精軒」の2社がそれぞれ独自の信玄餅を製造販売しており、
それぞれの工場見学やアウトレットも観光名所になっています。
山梨のフルーツ
山梨は桃とぶどうの生産量が全国1位、
さくらんぼも産地として有名です。
フルーツ狩りの季節は以下のとおりです。
- さくらんぼ:6月
- 桃:6月下旬〜8月
- ぶどう:7月〜10月(品種により幅広い)
- りんご:9月〜11月
笛吹市・甲州市・山梨市に観光農園が集中しています。
山梨ワイン
勝沼は明治初期に日本のワイン造りが始まった地で、
現在も30以上のワイナリーが集中しています。
試飲を楽しみながら巡るワイナリーツアーや、
専用バス「ワインバス」も運行されます。
甲州ぶどうから造られる白ワインは、
世界的にも評価が高まっています。
山梨で楽しめる温泉

絶景温泉と歴史ある温泉地が点在し、観光の締めくくりにぴったりです。
ほったらかし温泉(山梨市)
甲府盆地と富士山を見下ろす日帰り温泉。
日の出1時間前から営業し、露天風呂からそのまま朝日と雲海を楽しめるため、
絶景温泉の代表格として知られています。
石和温泉(笛吹市)
甲府盆地の代表的な温泉地で、宿泊施設が集中しています。
アクセスも便利で、ぶどう狩り・ワイナリー巡りの拠点として人気があります。
富士河口湖温泉郷
富士山を望む宿が湖畔に並び、温泉と富士山の景色を同時に楽しめます。
西山温泉(早川町)
平安時代から続く山あいの秘湯温泉郷。
慶雲館は世界最古の温泉宿としてギネス世界記録に登録されています。
季節別のおすすめプラン

季節によって主役となるスポットが変わるため、
旅行時期に合わせた計画を立てると満足度が高まります。
春(3〜5月):桜と桃の花
4月中旬の新倉山浅間公園は、桜と五重塔(忠霊塔)と富士山が一枚に収まるフォトスポットとして世界的に知られています。同時期に甲府盆地では桃の花が見頃を迎え、笛吹市の桃源郷一帯がピンク色に染まります。
夏(6〜8月):富士五湖と高原避暑
富士五湖でのカヌーやSUP、北杜市の八ヶ岳南麓での避暑、富士登山シーズンと、アクティブな観光が楽しめる季節です。標高1,000mを超えるエリアは真夏でも夜は涼しく過ごせます。
秋(9〜11月):紅葉とフルーツ狩り
9月下旬から10月にかけてぶどう狩り、11月には昇仙峡や河口湖の紅葉が見頃を迎えます。ワイナリーも収穫期で活気があり、ヌーボー試飲会などのイベントも開催されます。
冬(12〜2月):雪富士と温泉
雪化粧した富士山は、冬の山梨ならではの絶景。
空気が澄んでいるため、北杜市や山中湖からの富士山眺望が最高潮になります。
八ヶ岳エリアではスキー・スノーボードも楽しめ、
温泉と星空観賞の組み合わせもこの季節ならではです。
山梨へのアクセス

山梨へのアクセスは、目的地によって最適な交通手段が変わります。
鉄道(特急あずさ・かいじ・富士回遊)
JR中央本線の特急は、行き先別に3種類あります。
長野方面まで通すのが「あずさ」、
甲府盆地中心が「かいじ」、
河口湖直通が「富士回遊」です。
新宿から甲府まで約1時間30分、新宿から河口湖まで最速1時間53分で結びます。
高速バス
バスタ新宿から富士五湖各方面、甲府、富士急ハイランドなどへ高速バスが運行されています。
鉄道より安価ですが、
所要時間は長め、渋滞の影響も受けます。
自家用車・レンタカー
中央自動車道を使えば都心から
1時間半〜2時間で甲府・河口湖に到達できます。
エリア間の移動が多い旅程なら車が便利です。
冬季は山間部の凍結・積雪に注意が必要で、
スタッドレスタイヤ装備が安全です。
まとめ:山梨観光プランの組み立て方
山梨観光は、訪れるエリアと季節で楽しみ方が大きく変わります。
- 初めての山梨で定番を巡る → 富士五湖+甲府盆地の2エリア
- 絶景の富士山を楽しむ → 富士五湖エリア+新倉山浅間公園+ほったらかし温泉
- 避暑と星空 → 八ヶ岳南麓(北杜市)滞在
- 温泉と歴史散策 → 甲府盆地+石和温泉+武田神社
- 静かな秘境を訪ねる → 富士川流域+大菩薩・奥秩父
エリアを欲張りすぎず、1〜2エリアに絞ったほうが満足度の高い旅になります。
本記事で関心を持ったテーマは、各リンク先の詳細記事もあわせて参考にしてください。
季節と目的に合わせて、自分なりの山梨旅プランを組み立ててみてください。

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